~第一章~ …激突、そして和解

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…ザッ…ザッ…ザッ… 草を踏み鳴らす音が森に響く。 その、魔法使いの出で立ちをした少女は注意深く森を歩いていた。 「確か…前はこの辺で…」 魔理沙が探しているものは、一昨日自分達とあの謎の男が戦った場所だった。 そして、その痕跡を見つけたのか、魔理沙の体に緊張が走る。 魔理沙は周囲を用心深く見渡しながら、徐々に、徐々に奥へと進んで行った。 なぎ倒され、所々が焦げて横たわっている木。 地表に空いた大小様々な穴。 立っていたとしても、大量の切り裂かれた跡が残る木。 周りに横たわるは、自分達のせいで死んでいった、魔物といえども無関係な動物達。 魔理沙は思う。このままではいけないと… なんとかしなくてはいけない、と… そう、強く決意した。 だが、実際のところ魔理沙は霊夢やアリスに頼る気はなかった。 一昨日霊夢にはああ頼んでしまったが、あの時二人は油断していた。 今ならあの男に 勝てるのではないか そう、思っていた。 魔理沙が考えにふけっていると、何かの気配を感じとり、意識を現実へと呼び戻す。 魔理沙は息を大きく吸い… 「誰だ!!」 そう叫んだ。 ・
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