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「…何故、お前はオレを狙う」
凜とした声。
顔はフードと髪でよく見えないが、時折隙間から見える紅き瞳はこちらを見据えているのがわかる。
「はっ!…自分の胸に聞けばいいだ、ろっ!!」
魔理沙はそう鼻で笑うと男に向け、大量の星形弾を放つ。
色鮮やかに煌めく星達が迫る中、男は
「それが…『答』、か…」
紅い目を光らせ、ひどく残念そうに、嬉しそうにただ笑っていた。
ドサッ…!
不意に音がする。男は目を開け、音の元を見る。
「はぁ…はぁ…!なんで……破れないんだっ…!!」
膝をつき倒れたのは魔理沙。
その魔理沙を閉じ込めるようにして紫色の結界が張られている。
「無駄だ。そんな星屑では打ち破れん」
男は魔理沙の周囲に結界を張った後、何をするでもなくただ立っていた。
「星屑だと!?そうか、なら……」
そう言うと魔理沙は顔を上げ、男を睨みつける。
そして不意に…ニカッと笑った。
「なら、これでどうだっ!!!」
両手をつきだして。
「っ…!?」
男は悪寒を感じとり、横へ…跳んだ。
それとほぼ同時に、魔理沙は高らかに宣言する。
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