~第一章~ …激突、そして和解

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魔理沙が宣言した瞬間、色鮮やかな巨大なレーザーが発射された。 ただ純粋で巨大な魔力の放出。 「ぐっ…!?…ぉおおおおおおっ!!」 男は避けきれず、そのまま虹色の光に飲み込まれた。 「ふぅ、終わり…か?」 魔理沙が誰にでもなく呟く。 だが少しすると、森に変化が訪れはじめた。 まるで鏡のようだった水面は波立ち、 空は一気に暗くなり、雨が降り始め、 勢いを増した風は草花を舞い上がらせ、森の中を駆け抜けた。 「なっ…!なんだ!?」 魔理沙は急激な変化についていけず、狼狽えている。 …ヒュン!! 不意に、風を切るかのような音がした。 「くっ!なんなんだ!?」 魔理沙は苛立ったように振り返り、その正体がなんなのか理解した。 真っ黒な矢が、木の幹を貫いていた。 そして魔理沙は気づいた。 否、気付かさるを得なかった。 先程から吹き始めた風が、再び急激に止んできていることに。 振り返ったまま、魔理沙は悔しそうに言う。 「…そこにいるんだろ?」 魔理沙がそう言うと、木の影からあの男が出てきた。 「……あぁ」   そして魔理沙は…ゆっくりと 男と向きあった。 ・
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