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ハアハア。
お互いに睨み合い。
でも、睨み合いは、見つめ合い。
俺はモモコと見つめ合っていた。
モモコの表情は鬼の形相から、段々、恥ずかしそうな、それでいて困ったような表情へと変わっていった。
「・・・。」
とうとう、モモコは恥ずかしそうにうつ向いた。
俺も、さっきのセリフを思い出し、自分が恥ずかしくなり、モモコの、意外な怖がりなところに驚いたりした。
なんだ、こいつ可愛いじゃん。
「・・・お互い、内緒にしましょ?」
モモコが、か細い声で言った。
真っ赤な顔。
可愛い。
「お、おう。」
俺の返事を聞くと、モモコはパッと俺を見て微笑み、すぐに見下した表情。
「私の事ばらしたら、貴方の全裸も公表するからね。」
ヘイヘイ。
モモコが何となく嬉しそうに見えた。
まあ、結果として、明日からの学校が楽しみだ。
朝、モモコに挨拶しよう。
友達とか、びっくりするかな。
羨ましがるかもなぁ。
理由、聞かれても、秘密だ。
まさか、トイレが縁なんて言えねえし。
でも、トイレって開けっぱなしか?
こればかりは討論が続きそうだ。
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