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ところが、事態は一変した。
タマゴはまだ真ん中が液体のままなのに、端の方が焦げだしている。
それと同時にフライパンから煙りが上がり初めていた。
「やばい!」
箸でタマゴをめくろうとしたが、上手く剥がれず折れるわ破れるわ、真っ黒に焦げてるわ!
最悪の事態になった。
中学生に火加減などみじんも頭に無かった。
ここで諦める訳にはいかない。
新たなタマゴをボールに割りもう一度チャレンジ。
今後は慎重にタマゴを焼き始めた。
焦げない様に端を気にしつつタイミングをはかった。
そしてケチャップライスを投入!
もうすぐあの麗しいの「オムライス」が出来上がる。
心は弾んでいた。
見よう見真似でフライパンを返して巻こうと取っ手を持つ左手首を拳で叩いた。
次の瞬間、予想だにしない光景が広がった。
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