最低女でも構わない

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愛子の悔しそうな顔は私に優越感しか与えない 罪悪感なんてなかった 最初に私に食ってかかってきたのは愛子だもの 自分の幸せに溺れ、それが当たり前だとあぐらをかいていた女 ろくな努力もせずに他人は自分よりも下だとあざ笑う愛子は今は見る影もない 「…もういい。」 愛子は精一杯に震える声でいった後、愛子はそのまま荒々しく部屋を出て行った 残された裕太はとても暗い表情をして溜め息をついていた 私の誕生日という事も忘れているように一人、ベットの上でうなだれている 私はそんな裕太を後目にお風呂に入って、作りかけの料理を完成させてから裕太の居る寝室へといった 「裕太…」 上半身裸の裕太に声をかけたが反応がない 予想通りと言えば予想通りだった 私は反応のない裕太の隣にそって腰を掛けた 「…私、今日を一緒に過ごせたら裕太と終わりにしようって思ってたの」 私の言葉にピクンと反応する裕太 「…今ならまだ…やり直せるかもしれないわ。愛子と。頑張ってね。…さようなら」 私はすっと立ち上がった 「俺が好きなのは、あずさだ」 立ち上がると同時に裕太に腕を掴まれた 「悪いけど…私、平気で彼女の友達と寝るような男はごめんなの」 裕太を離しながら冷たい声で言うと裕太は驚いたように目を見開いていた 私はそのまますっと裕太の手を離すと寝室とリビングを繋ぐドアに向かった 出る直前、私は思い出したように裕太の方を振り返った 振り返ると裕太は呆気にとられた表情で私を見ていた そんな裕太に私は満面の笑みを向けた 「ご飯、台所にあるから。」 それだけ言うと私はバタンと寝室のドアを閉めた
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