最低女でも構わない

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服を着てリビングに行くと そこにはまだ裕太の姿はなかった 私は寝室に行く そこには変わらず規則正しく寝息を立てる裕太がいた 私は裕太の寝るベッドとに腰をかけて裕太の寝顔を見た (今はゆっくり寝ておくといいわ…) 思わず笑みが零れる 私は今日、これから起きるであろう事を想像して胸が高鳴った 私は口元に笑みを浮かべて裕太の髪を撫でる すると、裕太はうっすら目を開けて私を見た 「…あずさ…」 寝言のように呟き、私に笑顔を向ける裕太 可愛いけれど私にはそんなの通用しない 私は微笑みなが裕太の額にキスを落とすと裕太は幸せそうな顔でまた夢の中へと旅立った 「…ごめんなさい」 そんな幸せそうな顔に私は少しだけ罪悪感を感じた だけど、そんなもので私は止まらない 私は裕太が寝たのを確認するとリビングに戻り、自分の携帯を手に取った 『愛子。今日、暇?』 簡単にメールを作り、送信した すると、五分と経たずに返信が来た 『ごめん。これから彼氏とデートなの』 絵文字なんか遣わずに返信してきた愛子 時計を見ると急いで8時前だった 土曜日で学校は休みだけど早すぎないか?と思ったけれど 今から準備しているのかと私は1人で納得した 『そっか。頑張ってね』 そう愛子に返信をすると私は携帯を閉まって裕太がいる寝室に戻った
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