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三夜子は、二人の後をついていった。
廊下は明るい赤の絨毯が敷かれ、それは会場まで続いた。色彩豊かな欄干を壁に配し、不思議な空間を作っている。
ひんやりとした空気。三夜子は気持の高まりを抑えられなかった。そして、先程食べたピザとバニラジェラートが胃から上がってきそうになった。
「うわあ」
パーティー会場に入ると、天井の高さに圧倒されて声をもらした。
樋口と会話していた五十嵐は振り向いて、三夜子の驚いた表情に微笑んだ。
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