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魔神の体にうっすらと白い靄のようなモノが見え始めた。
これが真偽の指輪の効力のようだが、正直利用価値が分からない。
(……?色が確かに見える。これが、一体全体なんの役に立つんだ?)
疑問は尽きないが、白い靄が見える。これを一つの情報として置いて置こう。
《二つ目の願いを言うがいい》
響く重低音に歯を食いしばる。もう、声ぐらいでビビってはいられない。
「まて、願いを答える前にいくつかルールを知りたい」
《……。願いを叶えるためのルールを知りたいが願いか?》
うお!いきなりこちらの考えの斜めにきやがったよ。
慌てて両手を振ってストップをかける。
「ちょっと、まてって!願いを叶えるのにルールはあるだろ?それとも何か?何でも叶うのか、どんなことでも?絶対に?」
《……》
おや?魔神の回りの白い靄がざわめき出した。
《もちろん我が力には限界がある。そして、願いを叶える誓約を破る行為には罰を与える権限も持つ》
願いを叶える誓約を破る行為?
今まで聞いたことの無い話しだ。
この内容はツッコンで聞くべきだろうと判断する。
「願いを叶える誓約を破る行為とはなんだ?」
俺の問いに魔神は沈黙で答えた。
白い靄が波の様にうねり、紫色に変色していく。
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