日常崩壊

2/3
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
井崎は無意識に電話を取っていた。 「あなたは、今から始まるゲームの参加者の一人に選ばれました。あなたに拒否権はありません。参加すると言って下さい。」 見下すような口調で言われた。 「もっと説明を……」 「参加すると言いなさい。」 明らかに口調が違った。 「ああ、分かった、参加するよ。」 何故か言ってしまった。 訂正しようと、したときには電話は切れていた。 また電話がかかってきた。 井崎はまた出た。 「ゲームって一体何なんだ!!」 井崎が電話に怒鳴り散らした。 「落ち着いて下さい。もう、ゲームは始まっています。井崎さん前へすぐに10歩以上走って下さい。」 さっきとは違う声だった。 井崎は電話に従って前へ走り出した。 15~16歩いた時。 (ドーン!!) 井崎の真後ろから轟音が響いた。 「嘘だろ………」 井崎は暫く硬直してしまった。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!