51人が本棚に入れています
本棚に追加
「ジイも心配性よのう。
攻めずとも、兵ろう攻めに
すれば降参するに決まって
おろうが。」
余裕で扇子で扇ぐバカ殿さま。
「なるほど、殿さま。
相変わらずの素晴らしい
考えですじゃ。
ジイは感動しております。」
手拭いで、涙をぬぐう
ジイジイさん。
そんなやり取りをみながら
かたずけをするシンさんは、
物思いにふけた。
『ききょうやどのは元気で
ござるかな。』
窓の外、遠くを眺めた。
最初のコメントを投稿しよう!