大切な日

9月4日

…本当は生徒が帰るまで時間を潰してた。
いちいちﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄを断るのが面倒臭くて。
そんな事言ったらどんな顔するのかな…？

｢ふー…ご馳走様でした｣
｢いえいえ…美味しかったですか？｣
｢はい…とっても！｣
｢それは良かった｣
｢あっ！そうだ…｣

そう言って藤田さんは鞄の中から何かを取り出した。