初男

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毎日毎日サルのようにした。 放課後になるのが楽しみで、俊雄と愛し合っている時間は、本当の自分になれる気がした。 毎日制服に、神社の土と枯れ葉をつけて帰るので、母親は、 「もう17歳にもなんだからあんまりやんちゃな事はいかんぜ。」 と言った。 いつも友達とも遊ばず、年賀状も1枚も来ない私が心配だったからか、少なくとも友達と遊んでいるだろうと安心しているようだった。 近いうちに俊雄と結婚して出ていくのだから、今位は優しくしなきゃ そう思った。 もう私は大人のなかまいりをした白鳥の気分だった。
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