カラス女

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昼、友人は私の頭をぽんっと軽く叩くと、 「一緒にいてやれねーけど、無理すんなよ。体大切にしろよ。」 生ぬるい優しさだけを私に与え、満足げに帰っていった。 優しさの生殺しにあった私はボー然と彼と抱き合ったベットの上で座り込んでいた。 夕方になり、なまじ人がいた温もりに寂しさが襲ってきた。 友人に電話をした。 (なんでもいい、、誰か側にいてほしい。。) でない。 かける。 でない。 かける。 メールが入った。 どうした? 淡泊だ。 寂しい。会いたい。今暇? いれてみた。 次の日になっても返事はなかった。
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