初男

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学校でもさほど目立たない存在の私は、学園祭、も面倒だった。 回りに気を使って笑ったり、頑張ったりするのが嫌いだったし、そんなの自分じゃないと思っていた。 そんな時に俊雄が現れた。 俊雄は学園祭でドラムを担当していたが、友達も少なく、いつも1人だった。 「なんかだりーな。」 俊雄が私に言った。 「早く終んないかね。」 私も、俊雄になら安心して話せた。 それから2人で時々学園祭の話し合いをさぼったり、授業を抜け出したりした。 携帯メールで夜中にメールしたり、こっそり抜け出して会ったりした。 こんな刺激が、きっと私は欲しかったんだと思う。
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