226人が本棚に入れています
本棚に追加
学校でもさほど目立たない存在の私は、学園祭、も面倒だった。
回りに気を使って笑ったり、頑張ったりするのが嫌いだったし、そんなの自分じゃないと思っていた。
そんな時に俊雄が現れた。
俊雄は学園祭でドラムを担当していたが、友達も少なく、いつも1人だった。
「なんかだりーな。」
俊雄が私に言った。
「早く終んないかね。」
私も、俊雄になら安心して話せた。
それから2人で時々学園祭の話し合いをさぼったり、授業を抜け出したりした。
携帯メールで夜中にメールしたり、こっそり抜け出して会ったりした。
こんな刺激が、きっと私は欲しかったんだと思う。
最初のコメントを投稿しよう!