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えっ?!この子本当に中学生っ?!
と疑う程に薄い整った唇から紡がれる言葉は色っぽい。
私なんかより全然色気あるし……
若干のショックとジェラシーを燃やしつつ甘える捺斗君の頭を撫でていた。
あ、なんか……、これ覚えてる……?
何故か記憶の遠くでこの状況が浮かび上がる。
だけど、よく思い出せない……
考えごとをしている間に捺斗君は眠ってしまったらしい。
「長い睫……、うわっ!お肌つるっつる!」
見ていたら自己嫌悪でも陥ってしまいそうな綺麗な捺斗君をまじまじと観察する。
「そんなに顔近かったらキスするよ?」
閉じていた目はパッチリ開いていた。
あ、すごーい目、茶色なんだー
て、ちがーう!!!
「わわっ!お、起きてたのっ?!」
焦って捺斗君から顔を離そうとしたがガッチリ腕を掴まれ、逃れられない。
「うん。だって陽与ずっと俺の事見てたもんね?
そんなの眠れるわけないよ」
なんで知ってんだーっ?!目開いてなかったよね??!こ、この人エスパー?
「クス、まさか」
捺斗君は私の心の声と対話するように笑う。
今……、確実に人の心を読んだよね?
ま、まぁこれだけかっこいいんだし?その位のオプション付いててもおかしくないよね!
と変に自分を言い聞かせ納得した。
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