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あ、明日ぁ~??!
突然の出発に目を丸くして驚く。
「でもねぇー、陽与ちゃん1人は心配よね……」
「いや、ママ本当は思ってないでしょ?
行きたいでしょ」
心配してないとは言わないけれど、ママは私が行かないでと言っても行くと思う。
まぁ、行かないでなんて言わないけれど。
「あは、正解!だけど心配なのは本当よ?
でも陽与ちゃんは私よりも家事できるし……」
「行ってきたら良いじゃないですか。
俺隣りに住んでるし、何かあったらすぐに駆けつけますよ」
回復したようで捺斗君は私の部屋から出て来た。
と言うか、聞いてたのっ?!
「そうね!捺斗君お願いできる?」
ママもお願いしちゃうのっ?!
あたふたする私は完全に無視され、話に決着が着いてしまっていた。
「なら、よろしくね捺斗君!
陽与ちゃんのご飯美味しいから晩ご飯うちで食べていってね!」
「ありがとうございます」
ママは捺斗君に微笑むと、嬉しそうにちょっとハズれた鼻歌を奏でながら自分の部屋に戻った。
しかもスキップしながら。
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