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「な、なな捺斗君っ?!
何勝手に言って
くれちゃってんのっ?!」
私は有り得ない位
不細工な顔してると思う。
だけど、そんなこと
関係ない。
それなのに捺斗君は
風でも吹いてそうな位
爽やかな笑顔で
「ラッキー
親もいないんじゃ
ヤりたい放題だね?」
こう言い放った。
やりたいのヤが妖しい
意味になってますがっ?!
「…これもきっと"運命"なんだ。
だからちゃぁーんと
受け止めましょうね?
ひーよちゃん」
私よりも30㎝程大きな
捺斗君は私の前に立って
おでこに小さくキスをした。
チュッと音を立てたのは
絶対にわざとに
決まってるんだ!
驚いて顔を上げ
おでこを手で隠す。
「大袈裟だなぁ…
でこにキスなんざ
幼稚園かよ?」
とケタケタ腹を抱えて
笑い出した。
「ませガキっ!」
「…ガキじゃないよ。
俺は…大人。」
本当に大人を感じさせる
仕草で悲しげに笑った。
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