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「ほらっ、陽与ちゃん!陽与ちゃんご挨拶は?」
固まった私にママが耳打ちをしてきた。
「あっ、ごめんなさい私、桂木陽与です!よろしくお願いします」
少し遅れて私も慌てながら頭を下げると、捺斗君は小さく笑った。
「……あ、れ?捺斗君、どこかで会った事……ある?」
見たことあるような無邪気な笑顔だったから、思わず私は聞いていた。
「……どうでしょうね」
その問いに捺斗君は意味深に微笑んで曖昧にした。
「そういえば捺斗君一人暮らしなんですって!」
思案中ママが手を合わせながら言う。
「だから、今日引っ越して来たばかりだし、ご飯食べていったらどう?なんて、ママ思ってるんだけど」
なぜ、私を見る!!
ママは最終意見を聞くように私を見た。
「捺斗君、ご飯食べていきませんか?」
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