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次の出勤予定日。
夕方4時頃、携帯が着信を告げる。
湯川からだ。
「おはようございます、鈴華さん」
もう夕方なのに『おはようございます』って、なんだか変に感じた。
でもこれがこの世界では当たり前のようだった。
「今日もよろしくおねがいしますね~。
また鈴華さんに会えるのを楽しみにしてますからぁ」
のんびりと間延びした話し方だが、なんだかディズニーキャラクターのくまに似ていて愛嬌がある。
「よろしくおねがいします」
自然とこちらも笑顔で答えた。
初めは気が重かった夜の仕事も、湯川の気さくさで行きやすかった。
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