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ロッカールームで着替えながら、ぼんやりと考えてた。
ここまで堕ちてしまった…と。
生徒会役員なんかして優等生だった私は…今日キャバ嬢になる。
こんなはずじゃなかった…
浅い人生に刷り込まれた「水商売」のイメージが頭を駆け巡った。
無学で汚い女達、下品な男、高い酒、セクハラ、醜い争い…
妄想を振り払うように、ふう、と一呼吸ついた。
一時的だ。ただのバイトだ。大丈夫。
借り物のポーチをぎゅっと握りしめ、背筋を伸ばした。
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