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直樹と冗談を言い合いながら、私のアパートへ向かって歩いていた。
「…あれっ?」
鍵を差し込もうとしたら、鍵の上から紙が覆われている。
「ん…?何それ?」
直樹も後ろから覗き込む。
貼ってあった紙を広げてみると…『警告』とある。
さぁっと背中から血の気が失せた。
難しい言葉で『とりあえず連絡くれないと鍵を取り替えちゃいますよー』と書いてあった。
ずっと携帯へ連絡が来ていたのは知っていたが、出ていなかった。
もう、ごまかせないんだ…
逃げられない、そうずっしりと心が重くなった。
直樹は、事情を察して後ろで息を飲んでいた。
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