星を探す少年

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真は、自らがすっかり隠れてしまう背丈の草むらを歩いていた。 がさがさと音をたて、何かを探しているような。 『…何してるの?』 不意に後ろから声がして振り向くと、顔立ちの良い綺麗な黒髪の少女が立っていた。 「星を探しているんだよ」 真は言った。 その言葉に少女は笑う。 『星は空にしかないのよ、こんな所に落ちているわけがないわ…』 「でも見たんだ、星の欠片がここに落ちたのを…」 真は少女の言葉に対抗するように言ったが、徐々に言葉は消えていった。 .
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