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  「初めまして 今日からこちらでお嬢様のお世話をさせて頂く 室井 伯祢(ムロイ ハクネ)と申します」     笑顔を作り丁寧にお辞儀をして挨拶をして来た伯祢     「私(ワタクシ)は高梨 毬那 こちらこそ宜しくお願いしますね 伯祢さん」     つられて毬那も自己紹介しながら笑顔を作り、お辞儀をした     「私の事は"伯祢"とお呼び下さい」     「では伯祢 お疲れでしょう 貴方のお部屋は二階の階段を上がり右の奥の部屋になります」     伯祢を家に入れ淡々と話す毬那     伯祢は荷物を持ち毬那の案内で二階へと向かう     「私(ワタクシ)が案内します 付いて来て下さい」     「はい 失礼します」     2人は螺旋階段を上がりながら話をしだした     「貴方も高校2年なんですってね 私(ワタクシ)もなんですよ」     「──はい お嬢様と同じ学校ですが私は執事クラスでして 棟が違います」     階段を上がり終えると毬那は左を指差した     「こっちの一番端が私(ワタクシ)の部屋です ──貴方のはこちらです」    そう言って今度は右を指し歩いて行った その後を伯祢が付いて歩く      「今後のやり方なんですが… お嬢様は何か決まり事とかおありですか?」      

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