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「…嫌いじゃありませんよ」
骸の赤いのと青のとが僕の方をしっかり見つめる(貞子から目をそらすためかもしれないけど)
「これなら、雲雀くんに抱きついても変に思われませんから」
ただの強がりかもしれないけど
ただの冗談かもしれないけど。
それは僕にとって言いようがないくらい嬉しいことで。
貞子もくねくねも田園風景も。みんなどうでもよくなるくらい重要なことだった。
「わけが解んないところで素直にならないでよね!」
「ちょ、雲雀くん?」
そのまま骸を押し倒して、そっと口づける。
貞子が恐ろしい形相でこっちをみてるけどそんなの全然気にならない。
僕はテレビも消さずに。
幽霊なんかよりも
君に夢中になりすぎるのが怖くてたまらないよ!
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