捕縄術

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日本の伝統武術の一つ。 敵を縄で捕縛・緊縛するための技術であり、捕り物道具などとして活用された。   敵を取り押さえる「早縄」、捕らえた敵を護送するときに用いた「本縄」があった。 また、縛られた者が自ら関節等を動かせて「縄抜け」する術も、捕縄術の一種である。   「早縄」は、縄は1本で結び目を作らない流派が多く、中には20センチ位の細紐1本で、取り押さえた敵を後ろ手にして動けなくして捕縛する術もあった。   「本縄」は、戦国時代以降、「大将縄」「下郎縄」など、捕らえられた者の身分、性別等により異なった縄の掛け方が生まれ、江戸時代には、武士のみならず庶民でも職業により異なる縛り方が用いられた。
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