第4章 ただの一目惚れ

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第4章 ただの一目惚れ

昨日の疲れがたっぷり溜まったままの状態での出勤!まったくあのウキウキした感覚は何処へいったのでしょうか? 起きてからブログを覗くと驚くほどのコメントが入っていた。 日ごろは一人一人にお返事かくのですが、さすがに書けない状態でした。 それにしても凄い反響に驚いている反面、何だか自分が主役になった気がして優越感もあるかなぁ。 「そっか、それであの黒板ね」 お酒のメーカーの石井さんが笑った。 「ひどいでしょう。マスターはお客さんと一緒になってイジメるんですよ。」 マスターが昨日書いた黒板の“チャーリーの特徴”がやけに目だってる。 「でも、吉沢さんの人気があればこそなんじゃないの?」 「またまた、そんな人気無いですよ。ただイジメてるだけだすよ。」 確かに、うちのお客様はマスター目当て!前に言いましたけど、元甲子園優勝投手!一年生でエース、当時はかなりのアイドルだったみたいです? 残念ながら肩を壊して野球を断念した。一度地獄を見て這い上がってきた人の話には説得力がある。だから決して男前ではないけどマスターは人気がある。 そのマスターに目もくれず昨日は私に集中した事は悪い気はしなかった。
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