第4章 ただの一目惚れ

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「それで、どんな男なん?まぁ、はやみがそこまで言うやから福山くんみたいは顔やな?」 「鋭いね、やさしい感じの人やったんよ」 顔は福山くんみたい・・・ 「て、マスター!黒板書かなくていいですから!」 油断も隙も無い!マスターが黒板に書こうとしていた。 「何、あの看板?うけるね。」 「うけてる場合じゃないよ!マスターも一緒になってイジメるんだから。」 「それにしても、チャーリーってのはどうなん?」 「だってぇ、ストラップが可愛いって思っちゃったんだもん」 「何、可愛こっぶってんのよ!4年も彼氏が居ない女が!」 あっ!言いやがった。確かに4年間の長きに渡り彼氏なんてものは居ませんよ。 て言うか、あんたも同じなんじゃないかなぁ。 「えっ!姉さん4年も彼氏がおらんのですか?」 前田くんが食いついてきた! 「悪い!この女も一緒よ!」 「えっ!美佐さんもですか?」 いちいち驚くなこの小僧! 「あんたと一緒にされたら困るわ~!」 何、この上から目線は? 「あら、美佐は違うのかしら?」 「はやみみたいに日照り続きでは無いってことかな」 「知らなかったなぁ~、そんなにおもてになってるなんて聞いた事がなかったから」 「いちいち言う事でもないかなぁ~て思ってねぇ~」 引かない女だね。確かにに目ぱっちりで可愛いいわよ!それにあたしと違って胸も大きいしね。 「そこの崖っぷち二人!虚しくなくるからやめなさい!」 マスターの仲裁が入った! 「は~い。」 美佐はマスターの言う事は結構素直に聞く。だって、美佐はマスターの事が大好きだから! 私が気づいてないと思ってる哀れな女だ。 私の一目惚れをどうこう言う前に、美佐はマスターに一目惚れしてここに通ってるのだ!そして私は美佐の紹介でこの店にお世話になってる。 「で、何処の誰かもわからへんの?」 「残念ながら・・・」 「平日の昼間に夙川から乗ってきたでしょ、そのあたりに住んでる可能性が高いね」 「やっぱり夙川で張り込うかなぁ?」 「有りちゃ有りだけど、一つ間違えたらストーカーよ!」 確かに、あぁ~あの時にもっと何とかしとけばよかった~! 今さらながら本当にただの一目惚れだよね。
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