第一章 出会いは偶然?

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向かいの席で私は、人間ウォッチングにふけった。 彼の事をチャーリーと名前を付けた。 何でって?だって携帯ストラップにチャーリーブラウンが付いていたから! 友人の美佐にメールを打つ! 「大変~!目の前にむっちゃタイプの人が居る~!ドキドキ。」 メールの返事は早かった 「おは~!何々?何処に?どんな人?」 目の前のチャーリーに目をやりながらMAXメール打ち 「阪急に乗ってマスターのお使い行く途中なんだけど、夙川から乗ってきた人がいい感じ一目惚れかも?」 美佐にあれこれメールで説明した。 「はやみが一目惚れって久々じゃない!頑張れ!お近づきになりなよ。」 チャーリーはその間、文庫本を熱心に読んでいた。何を読んでるのかカバーで見えないのが残念 電車は十三に着いた。チャーリーは降りる様子はない。あと一駅 梅田までもうのこり3分くらいしかない! ドキドキして、焦っても何とも出来ない歯がゆさが全身を包んでいた。 ハンカチでも落とすか?それとも貧血のふりして倒れかかってみるか? そんな古典的な作戦が成功するのか? 思い切ってメアドでも渡すか?ん~、頭爆発しそう! 何ともドキドキの時間はあっと言う間、チャーりーともお別れね。 電車は梅田に着いた。私は茶屋町口から出ないといけないのだけれど・・・ チャーリーは何処へ行くの? 私はチャーリーの行動を気にしながら電車を降りた。 まっすぐ紀伊国屋のある出口に向かっている。 あぁ~反対方向!でも、いいっか! チャーリーのあとを後ろから着いていく 姿勢よくあるくチャーリー、何とも後姿もかっこいい~ 改札を抜けると、そのまま紀伊国屋に入っていってしまった。 さすがにそこで気がついた! 何やってんだろうあたしは! 後ろ髪を引かれる思いでチャーリーとお別れをした。 ほんの少しだけ恋愛気分を味あわせてもらった気がした。 崖っぷちの29歳!これでいいのかなぁ?
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