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向かいの席で私は、人間ウォッチングにふけった。
彼の事をチャーリーと名前を付けた。
何でって?だって携帯ストラップにチャーリーブラウンが付いていたから!
友人の美佐にメールを打つ!
「大変~!目の前にむっちゃタイプの人が居る~!ドキドキ。」
メールの返事は早かった
「おは~!何々?何処に?どんな人?」
目の前のチャーリーに目をやりながらMAXメール打ち
「阪急に乗ってマスターのお使い行く途中なんだけど、夙川から乗ってきた人がいい感じ一目惚れかも?」
美佐にあれこれメールで説明した。
「はやみが一目惚れって久々じゃない!頑張れ!お近づきになりなよ。」
チャーリーはその間、文庫本を熱心に読んでいた。何を読んでるのかカバーで見えないのが残念
電車は十三に着いた。チャーリーは降りる様子はない。あと一駅
梅田までもうのこり3分くらいしかない!
ドキドキして、焦っても何とも出来ない歯がゆさが全身を包んでいた。
ハンカチでも落とすか?それとも貧血のふりして倒れかかってみるか?
そんな古典的な作戦が成功するのか?
思い切ってメアドでも渡すか?ん~、頭爆発しそう!
何ともドキドキの時間はあっと言う間、チャーりーともお別れね。
電車は梅田に着いた。私は茶屋町口から出ないといけないのだけれど・・・
チャーリーは何処へ行くの?
私はチャーリーの行動を気にしながら電車を降りた。
まっすぐ紀伊国屋のある出口に向かっている。
あぁ~反対方向!でも、いいっか!
チャーリーのあとを後ろから着いていく
姿勢よくあるくチャーリー、何とも後姿もかっこいい~
改札を抜けると、そのまま紀伊国屋に入っていってしまった。
さすがにそこで気がついた!
何やってんだろうあたしは!
後ろ髪を引かれる思いでチャーリーとお別れをした。
ほんの少しだけ恋愛気分を味あわせてもらった気がした。
崖っぷちの29歳!これでいいのかなぁ?
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