第2章 浮かれすぎたかも・・・

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何だか営業前に疲れてしまった感じ! 「前ちゃん、看板よろしく!」 「ハイ!」 マスターがオープンの合図を出した。 「うわぁ~!」 扉を開けようとした前田くんを押しのけて、お客さんが入ってきた。 「ちょっと!ヨッシー!チャーリーって何だよ!」 えぇ~、いきなり~! 「いらっしゃい、西さん」 「マスターはいいから!ヨッシーどう言う事」 ちょっと落ち着いて。常連さんの西さん、宝石屋さんで歳は45歳ほぼ毎日やってくる。 「西さん落ち着いて、お水でも飲みますか?」 「水?水はいらない!ビール、ビール頂戴!」 最初からこれは先が思いやられるなぁ? 「ブログ読んだよ!一目惚れってどう言う事?説明して」 説明しろって言われても・・・私はブログに何書いたんだろう? 「いらっしゃいませ」 マスターの声に反応すると、目の前に座ってる西さんと同じような勢いで、これまた常連さんの川端さんが入ってきた! 「ヨッシー!何だよあのブログは!」 いやいや、みなさん落ち着いて。あくまで一目惚れです。結婚するって言った訳ではないので。 「毎度、川端君。あんたもか?」 「どうも、西さんもですか?」 いったい何人来るんだよ!怖~い。 「いやいや、ただいい男見て、いいなぁと思っただけすよ」 「マスター!マティーニ!」 川端さんの勢いにマスターも押され気味でミキシンググラスに手を伸ばした。 「どんな男なの?」 「いや、何と言うか・・・がっちりしててぇ・・・シュッとした感じでぇ・・・背も私より高くて・・・やさしい目してるの」 説明してもまったく納得しようなどと思ってない2人! 「で、携帯ストラップがチャーリーブラウンだったからチャ-リーってか?」 ハイ!その通りです。あんちょこでごめんなさい。 助けて~マスター! 「まぁ、ヨッシーも女だったて事だよ」 「マスター!ヨッシーは女だよ!俺らはず~と思ってるで!」 「え!そうなの?」 「確かに化粧もしないし、飯もよく食うし。大酒は飲むけど・・・」 いやいや、ちょっと待って! 「それでも、ヨッシーのファンなんだよ!」 いやいや、それって 「俺達の男心をもてあそぶなんて!」 いやいや、もてあそんでないし! 横でニヤニヤしている前田くんがめっちゃむかついた!
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