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「おはよー」
「ﾋﾒー！おはよー」
ﾋﾒと言うのはあたしのあだ名。
入学してまだ2週間ほどだけど、そのあだ名がついてた。
ｶﾞﾀｰﾝｯ
といきなり入り口で音がする。
「いぃったぁーっ！」
「ははっﾊﾞｰｶ」
どうやら机にぶつかったらしい。
「…佐川さん達だ」
あたしの近くにいた中澤 七海(ﾅｶｻﾜ ﾅﾅﾐ)がﾎﾞｿっと呟いた。
七海はすぐに仲良くなった友達。
「うちあの人ら苦手なんよなぁー…」
七海は関西出身だから独特のなまりがある。
「んーあたしも苦手」
「やんなぁっ!?あのあたしが一番かわいいーみたいな気取っとんが嫌やわぁ…」
「あはは…確かにね」
佐川 亜季(ｻｶﾞﾜ ｱｷ)
ｸﾗｽの中心人物。
かわいい顔立ちで、長い茶髪。いわゆるｷﾞｬﾙだ。
周りを取り巻く女の子達もｷﾞｬﾙばかり。
あたしも世間一般に見ればｷﾞｬﾙなのかもしれないけど、あそこまでうるさくないし派手じゃない。
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