379人が本棚に入れています
本棚に追加
「ミドリね、俺の山へ来なさい。それが無理ならお祈りしなさい」
「お祈り?どうやるの?」
「般若心経でもなんでもいいから、毎日毎日お祈りするの」
「かんじーざいぼーさ?あれのこと?」
おばあちゃんが仏壇の前で唱えていた、あのむにゃむにゃした呪文のことだろうか。
「少しずつ変わってくるから。俺を信じてお祈りしなさい」
「うーん‥うん。」
一体何を祈ればいいんだろう。
自分が何を求めているかもわからないのに。
最初のコメントを投稿しよう!