黄金虫

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「‥死なないでよ」 「あはは、なにそれー」 笑いながら煙を吐いてリンの方を向くと、リンは真剣な顔をして少し怒っているように見えた。 「‥ばか!ばかでしょ!なんで?どうして平気な顔してんの?なんで話してくれないの?ねぇ!なんで一人で苦しんでんの?」 リンは顔を真っ赤に染めて一気にまくしたてる。 「あたしにはわかるんだからね!ばかにしてんの?そこらの友達と一緒にすんな!」 わたしは今にも泣き出しそうに顔を歪めているリンを見つめた。
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