あれから

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さすがに生産及び出荷が停止したのは困ったのだろう。 社長は田主丸さんと戸畑さんに連絡を入れたが当然拒否。戻る条件に僕への謝罪を要求した。 僕はその時、柳川さん達と一緒にいた。辞めないように説得をされていたのだが気持ちが切れていた僕は会社に戻る気持ちはこれっぽっちもなかった。 しかし、みんなの強い説得に僕は社長と話すことにした。 社長としてはプライドもあったのだろう。謝罪はなかったが、生産が出来ないのは福部商店の運営に支障をきたす……僕も、いきなり辞めてしまうのは常識外れと感じ、後任を見つけるまで在職することにした。 その後は新入社員を採用したものの長続きせず、僕としては心労が溜まるばかりだった。 TOKYO飲料の方も高千穂君以外、辞めてしまいスタートに不安を抱えていた。 そんな中、打ち合わせを兼ねて僕はTOKYO飲料本社へと頻繁に訪ねていた。 ついでに工事見学を兼ねた研修も……
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