下着と水着と僕（腐っても老舗編）

あれから

チェック管理体制が大手会社は厳しく、今まで衛生管理や品質管理シートなど書いたことがない社長は田主丸さんに押し付けていた。

ただでさえ、本業の福部商店が忙しいのにプラスアルファＴＯＫＹＯ飲料関連の仕事を押し付けられた田主丸さんは毎日残業を余儀なくされた。

幸い僕は大手工場に在職していたこともあり、管理シートには多少詳しかった。

ＴＯＫＹＯ飲料関係者も経験ある僕と打ち合わせをしたいらしく、社長や田主丸さんよりも僕に頼むことが多かった。

社長にしてみれば、きちんと稼動することが重要なので、僕に帳票関係は丸投げ状態……そして、新しい名刺には勝手に『福部商店・統括部長』と印刷したのである。

相手の言いなりで進めると帳票関係は増える一方。素人には大変だろうと僕は昔勤めていた工場の帳票を見て、自分なりの帳票を作り上げＴＯＫＹＯ飲料関係者と話し合いを続いた。

こうして、月日は流れ現在に至っているわけである。