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その日の夜。
「まだ頑張ってるんだ」
「広之叔父さん!」
事務所に現れたのは元部長・広之叔父さんだった。
「いや、電気が点いていたからな。残業か?」
「いえ、新しい帳票作りと従業員のシフトを決めてたんですよ」
「大変だなぁ~そんなの社長に任せればいいじゃないか」
「そうしたいんですけど……」
「なんだかんだ言いながら結局、和久君に押し付けたんだな。まったく計画性がないと言うかいい加減と言うか……和久君、痩せたんじゃないか?」
「6キロ痩せました」
「6キロ!そらぁ~激ヤセだな。無理するなよ」
「無理……そうですよね。僕がする仕事じゃないですよね……」
「そうだよ。TOKYO飲料の仕事は社長が独断で決めた事だ。和久君は本業の福部商店の仕事だけをやればいいんだし」
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