あれから

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「負担が1番かかっているのは和久君じゃないのか。社長はどこにいる?帰ったんだろ。自分でやるやる言っておきながら、和久君に押し付けてるだけじゃないか」 「そうですね。でも、田主丸さんや柳川さん、それに新人さんを見捨てて辞めるわけにはいかないですし」 「責任感か」 広之叔父さんは心配そうな表情を見せた。 「うつ病って知ってるかい?このままだと、和久君はうつ病になってしまう。少し休んだ方がいい」 「大丈夫です。大袈裟ですよ」 「大袈裟なもんか。最近、眠れているか?食欲はあるか?体が怠くないか?」 「それは……」 確かに最近は不眠症気味ではあった。
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