あれから

11/11
前へ
/393ページ
次へ
「やっぱり眠れないんだ。無理は禁物だぞ」 「そうですね」 「俺が勝手に辞めて、和久君には負担をかけた……すまないと思っている……」 広之叔父さんは、そう言って頭を下げた。 「叔父さん……」 「まっ、今度ゆっくり飲もうか。俺が奢ってやるよ」 「ありがとうございます」 「じゃあ、帰るわ。社長には今日来たことは内緒にしといてくれよ。それと、プレゼントだ」 叔父さんは鞄の中からサプリメントを取り出した。 「少しは栄養補給できるだろう。本当なら金を取るところだが、タダでやるよ」 広之叔父さんは笑いながら、サプリメントの瓶を二つテーブルの上に置いた。
/393ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15204人が本棚に入れています
本棚に追加