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「やっぱり眠れないんだ。無理は禁物だぞ」
「そうですね」
「俺が勝手に辞めて、和久君には負担をかけた……すまないと思っている……」
広之叔父さんは、そう言って頭を下げた。
「叔父さん……」
「まっ、今度ゆっくり飲もうか。俺が奢ってやるよ」
「ありがとうございます」
「じゃあ、帰るわ。社長には今日来たことは内緒にしといてくれよ。それと、プレゼントだ」
叔父さんは鞄の中からサプリメントを取り出した。
「少しは栄養補給できるだろう。本当なら金を取るところだが、タダでやるよ」
広之叔父さんは笑いながら、サプリメントの瓶を二つテーブルの上に置いた。
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