友人との約束

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「そういや、藤木先輩のピザ屋なんだけどさ、えらく流行ってるぜ」 「マジで?」 「ああ、宅配業務を辞めてさ、店舗販売のみにしたんだ」 「宅配を辞めた? どうして?」 「人件費の削減が1番の理由らしい。でも一口サイズピザに方針転換してから、高校生とかに大人気でさ。あと藤木先輩のキャラ! ピザの形した帽子被ったりして、オオウケ!」 「そうなんだ」 「でもさ、取材は一切拒否してるんだよ。もったいない話だよな」 「藤木先輩の性格なら取材って聞いたら飛び付くはずだよな」 「それがさ、地道に商売がしたいんだってさ」 大津は肩をすくめながら言った。 「また似合わない台詞を……」 「俺も藤木先輩に聞いたんだ。どうして取材拒否してるのかって」 「で、先輩は?」 「和久と佑美さんのお陰だからだとさ」
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