友人との約束

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「何か言ったっけな?」 「こっちに藤木先輩来たんだろ。その時のアドバイスが胸に染みたって言ってたぞ」 「ふ~ん」 「ふ~んって、自分で言ったことも覚えてないのかよ。まっ、和久らしいけどな。でも、藤木先輩は年配にも食べやすいピザとかも考えて販売してるし、一過性のブームじゃなくて長期的なスパンで戦略を考えるってさ」 「だから取材拒否なんだ」 「和久の一言が藤木先輩の人生を変えたんだ。和久も負けるなよ」 「……そうだな」 「忘れてた!幸太の奴も元カノとちょくちょく会ってるみたいだし。みんな年を重ねると色々な人生を送るもんだな」 「あの頃が懐かしいよ」 「和久、昔を懐かしむのは、まだ早いんじゃないか。俺達は今からだぜ! 俺は嫁さん見つけるのが目標だけどな」 「大津……」 「おっと、ジョッキが空だな。すいませ~ん」 大津は大声を上げて店員を呼んだ。
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