15204人が本棚に入れています
本棚に追加
--2時間後。
「和久、大丈夫かよ」
「もう1件だけ付き合えよ」
「付き合いたいのは山々だけどよ、明日朝早いんだ。また今度にしよう」
「今度?大津、今度っていつなんだ?お前、ちょくちょく来れるのか!」
「和久らしくないぞ。それに飲み過ぎたんじゃないか」
「うるせぇな!久し振りの酒だったんだ!いいじゃねぇか、酔っ払ってもよ~」
僕は本当は酔ってなんかいなかった。ただ、大津と飲みたかった……
「ヨッシャ!じゃあ、飲むか」
「だけど、飲むのは店じゃない。和久の家でな」
「嫌だ!」
「贅沢は言わない。ホラッ、タクシーに乗れ」
大津はタクシーを捕まえると僕を無理矢理押し込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!