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「飲ませろ!」
「うるさい!大津さんは帰ったわよ」
さすがに佑美も機嫌が悪くなってきた。しかし、僕もイライラが増していた。
「なんで、返したんだ!」
「大津さんは明日仕事でしょ。遅くまで付き合わせるなんて非常識だと思わないの」
「男の友情に口を出すな!」
「はいはい。そんなに飲みたいのなら、私が付き合うわよ」
そう言うと佑美は冷蔵庫の中からビールを取り出し、テーブルの上に置いた。
「さっ、飲むわよ」
「大津と飲みたいんだ。呼び戻して来る」
「何言ってんの」
「うるさい!どけっ!」
僕は佑美を押し退けて玄関を出ようとした。
「か~ず~ひ~さ~!!!いい加減にしろ~~~っ!!!」
《ドスッ》
《ウッ………》
僕の脇腹に佑美の強烈なパンチが決まった。
「ゆ…………………み………………」
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