一ノ宮の王子様

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ここまで酷い光景を生徒会メンバーが目の当たりにするのは今日が初めてだった。 そこで痺れを切らした相哉が冒頭の言葉を発したのである。 髪を引きずり回してた女子生徒はすぐに行為をやめ、被害にあった女の子はすぐに逃げ去った。 「わたしは、相哉様のために…。」 恐る恐る、そう言った女子生徒は恐怖からか小刻みに震えていた。 「俺のせいだって言いたいわけ?」 その言葉を聴き、相哉は怒りが収まらず校門を蹴った。 その光景は誰もが恐怖を感じ取った。
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