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「嗚呼美味しかった。」
友春は、無邪気な笑顔を
浮かべながら、一人、呟いた。
「ねえ、君が食べてた肉は何肉な訳?
随分とグロかったけど、、」
幸せに満ち溢れた友春は
微笑しながら僕の手を取りキッチン迄連れていった。
「分かった?」
ニッコリ嗤う友春が、不気味で堪らない。
僕は再び恐怖に立ち尽くした。
人の、人間の片脚と両腕が大きなビニール袋に入れられ冷やされている。
どうやら若い女の人の身体らしく、綺麗に爪やら何やらが整えられている。
しかし、幾ら綺麗だからとは言えバラバラで、今まさにもがきだしそうな腕と脚は恐怖を誘う。
「どう?」
友春の声が遠くでした。
ふと、横を見ると黒く焼け爛れ、皮膚が弾けた手の平があった。
それを見た瞬間、
頭の中はさっきの咀嚼音がリピートされ、
友春が貪っていた肉塊が
脳裏に浮かび上がる、、、
「お゛ぇぇええ゛ぇえ」
気が付くと流しに
吐瀉物をぶちまけていた。そして、気を失った。
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