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野に咲く 花に訊いてみた
アナタは何故 香るのですか？
そんなに何故 美しいのですか？
すると花は答えてくれた
私が生きているからです、と
繰り返すだけの日常
産まれて死んでゆくだけの円舞曲(ﾜﾙﾂ)
そこに意味など なかった
世界は無情に
僕らの足跡を消してゆく
時に些細な風に揺らぎ
時に夜の暗闇に怯えた
アナタも僕も
脆弱で繊細でした
だから 足掻くの
ひとつ 落とした雫は涙
地面が喉の渇きを潤した
皆 運命に愛されてるの
だから 意地悪するのよ
「彼」が望むから
私は こんなに苦しいの
「彼」が好きだから
私は こんなに綺麗なの
けれど私は生きている
生きているから抗うの
精一杯 香って
精一杯 咲かせて
周りの誰より 芳しく
周りの誰より 麗しく
消せない証を残したい！
消えない想いを伝えたい！
野に咲く 花に訊いてみた
アナタを摘んで良いですか？
僕はアナタに なりたいのです
すると花は答えてくれた
さだめならば
受け入れましょう、と
野に咲く花に 僕はなる
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