29人が本棚に入れています
本棚に追加
羽ばたいてゆく空を見て
もう還らないと知った
深く沈む海のような蒼に
憧れるアナタを羨ましく思う
憤りと哀しみ
大事な思い出だけを残して
錆び付いたカゴに
振り向くこともない
目指した闇に
希望は なかった
窓から差し込む光の中に
ふわり 宙に舞う羽ひとつ
この手に掴み 僕は行く
たとえアナタに
手が届かなくとも
アナタに翼が あるように
僕には2本の足があるから
大地を捉え 僕は歩く
たとえ空を 翔べないとしても
恐れないで
踏み出した場所が崖だとしても
堕ちていく先に光がなくても
這い上がることは できるから
神様がくれた苦しみと
運命がくれた虚しさを
ただ 胸に抱きしめて
誓いと意志を 手に足に
青空を見上げて歩くだけ
青空を見上げて歩くだけ
最初のコメントを投稿しよう!