未来'S Story ~君と歩く未来~

144/152
3113人が本棚に入れています
本棚に追加
/426ページ
そう言って真田さんは父さん達の下に向かった。 「すまなかったな。みんなに嫌な思いをさせて…今はちゃんと反省している」 「真田…お前…」 「ハハハ! お前と喧嘩した奴はみんな更正してくるな。面白過ぎるぜ」 「言うなよ…でも、分かった。これっきりだ。もう何事もないように」 「あぁ。誓おう。後は任せてくれ。だから帰ってくれないか?」 「分かった」 父さん達は次々と会場をあとにしていく。 「優斗君。君も帰るんだ。そこのバカ息子は俺が連れて帰るから」 「…分かりました」 真田さんの隣を通り過ぎようとした時、真田さんはこう言ってくれた。 「あの子を…大切にな」 俺はそれにうなずき、会場をあとにする。 今ここで、親子の因縁にカタが付いたのだ。
/426ページ

最初のコメントを投稿しよう!