始まりの朝

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  「っ嫌ァア!!」 自分の叫び声と同時に飛び起きた。 「……っ」 目を瞑り、深呼吸を繰り返す。 落ち着いてくると、服の袖で額の汗を拭いながら、自分の周りを確かめた。 昨日、ソファに横になっているうちに、眠ってしまったのか。 周りを確かめると、3年間住んでいる、私の家のリビングが目に入った。 小さめの机に黒のソファ。 窓には黒のカーテンがかかっていて、角隅にはテレビ。 …今では見慣れた光景。 「はぁ…」 暫くすると汗でベタついている体に気づいた。 ……気持ち悪い…。 それがとても不愉快で、私はシャワーを浴びに風呂へと向かった。  
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