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薄い眠りから覚めると3時15分前。
ゴン太はまだ眠ったまま。
アタシのズボンの股には見事な世界地図が描かれていた。
『うぇ~…今日はまた一段とすごいな…』
ゴン太の耳がピクリと動き、また『フゥー…』と大きな溜め息をついて起きた。
アタシが脚を動かすとゴン太は、その重い頭をクィと持ち上げる。
2階の借りている部屋に行き、ズボンを履き替え、1階に戻る。
見事な地図の描かれていたズボンを洗濯機に放り込み、ゴン太の散歩セットを棚から出すと、察知したのか、ゴン太が嬉しそうに寄ってくる。
首輪にリードを繋いで
『散歩行く人ぉ~』
と言うと『ゥワホン!』と一鳴きした。
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