侵入、侵食、あるいは汚染

4/14
前へ
/38ページ
次へ
呑み会の帰りの電車でも、私はそんな心持ちになっていた。 あまりにも、あまりにも空が明るすぎて、まるで自分が別の世界に来てしまったように思えた。 だけど、指先からは、あなたの香水の匂いがして、だってそれは、きっとあなたに香水の瓶を魅せてもらった時についたもので、微かだけど、まだ私の指から離れていなかった。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加